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ライジング・ストーム

絶版


ライジング・ストーム    ※公式日本語ルール付

1944年のアンツィオ上陸作戦中の英第一歩兵師団に対するドイツ軍の反撃

価格 8,200円(税別)

プレイ人数
プレイ時間
推奨対象年齢
内容物 フルマップ2枚/ユニット980個/チャート数枚/シリーズルールブック1冊/ゲーム専用ルールブック 1冊/ダイス 2個


◆ユニット=大隊~連隊 ◆1ヘクス=1.25マイル ◆1ターン=1日

『A Raging Storm』は1944年2月のイタリア半島を舞台にしている。アンツィオ上陸作戦直後の英軍に襲いかかる独軍というシチュエーションだ。アプリリアという町やカーロチェート駅をご存じだろうか。工場が多いことから“ファクトリー”と呼ばれたこの町も、血のオマハ、カッシーノ等と並ぶ西部戦線有数の激戦地の一つなのである。
当時の第6軍団司令官ルーカスは奇襲上陸に成功したものの、まっすぐローマに向かわず、奥行きわずか6マイルの橋頭堡で後続部隊を待つという過ちを犯した。ゲームでもこの命令は反映され、英軍の各大隊はそれぞれに割り当てられた大隊防御地域(BDA)から基本的に出ることができなくなっている。そして、これを見た独軍のイタリア方面司令官ケッセルリングは断固たる反撃を命令、強力な砲兵支援の下、2月3日深夜に2個戦闘団が英第1師団に襲いかかったのだ。彼らは英軍の激しい砲撃をかいくぐり、WWⅠ時代からの浸透移動戦術(ゲーム開始前に独軍は9個小隊を3倍の移動力で移動させられる。アンツィオの戦いにおいて、独軍はこの戦術を多用した)と小峡谷の隙間を利用して、英第1師団の突出部をじりじりと締めつける。また、この地方には干拓の目的からムッソリーニが戦前から始めた大計画の産物である用水路が一部地域を走り回っている。これに対し、愛国心に燃える英第1師団は塹壕に深く籠もり、14個の砲兵中隊の強力な防御支援(英軍の砲兵中隊は独軍のそれよりも2倍の砲を装備していたため、彼らよりもはるかに強力なのだ)と17ポンド砲、4輌のM10で立ち向かう。
彼らには地の利もある。この地方に点在する多数の湿地と沼、そして雨の多い気候により地面は常にぬかるみ、ゲームでは道路以外の車両移動には特別な制限が設けられている。
夜が明けると、ケッセルリングは第508重戦車大隊の9輌のティーゲルⅠと第29装甲連隊の17輌のパンテルを投入した。
英軍も第46近衛戦車連隊の32輌のM4を向かわせている。そして、戦いはクライマックスを迎えるのだ。
連合軍にはアンツィオ沖に停泊する駆逐艦の艦砲射撃と米第504空挺連隊の増援、独軍には2両の240mm列車砲と4輌のフェルディナント(エレファント)を登場させる選択ルールが用意されている。特に前面装甲200mm、88mm砲を装備する駆逐戦車は、小火器を持たなかったが故に歩兵の援護がない白兵戦に弱いことがクルスク戦で露呈しており、彼らはこのアンツィオの戦いで最後を飾ることになる。
この戦いは『プライベート・ライアン』の、橋を守り抜いた戦いによく似ている。はるかに優勢な敵に対し、愛国心のみに支えられた兵士たちが重要拠点を守り抜く。しかし、はたして本当に守り抜けるのだろうか。それは実際にプレイしたものでなければわからないだろう。

歩兵は小隊、車両や砲は1両単位でシミュレートした戦術級ゲームです。特に、コマンドコントロールに重点を置き、当時の指揮官が感じたジレンマを再現します。
ルールシステムは、ルールブックを読む段階では少し煩雑に思えるかもしれませんが、実際にやってみると全てのルールが有機的に結びついているので非常に簡単にプレイできます。『Advanced Squad Leader』とは異なった、新しい戦術級の世界を見つけることができるはずです。